セレックと予防歯科

セレックと予防歯科

セレック治療(セラミック修復)というと「審美歯科」のイメージが強くありませんか?当院ではセレック治療を「予防歯科」のひとつとしてご提案しております。セレック治療で使用する素材のセラミックには、歯垢や細菌を寄せ付けにくく、従来の修復物よりも歯と接着強度が高いという特性があります。そのため、治療後再びむし歯・歯周病になるリスクを軽減できます。

歯医者はむし歯、歯周病になってから通院するものと思っていませんか?

私たちの歯は、一度失うともう二度と元には戻りません。それは歯科治療によって削った歯質も同様です。つまり、歯科治療を繰り返せば繰り返すほど、歯の寿命は縮まっていくといえるのです。そこで重要となるのが「むし歯になってから」歯医者に行くのではなく、「むし歯になる前から」歯科治療を受けることです。具体的には、フッ化物の歯面塗布や歯のクリーニングといった予防歯科処置です。
そして、むし歯になった時にセレック治療を受けることでも、歯の寿命を延ばすことが可能といえます。なぜなら、セレック治療ではむし歯の再発が起こりにくく、金属アレルギーなどの新たな疾患を引き起こすリスクが極めて少ないからです。

2016年の厚生労働省 国民健康保険白書統計 年齢80歳残存歯数

定期検診の受診率は歯科先進国のひとつであるスウェーデンでは90%、米国では約80%なのに比べ、日本ではわずか2%ほどと言われています。そしてその数字に呼応するかのように80歳時点での残存歯の平均に差が生じています。

国名 スウェーデン 米国 日本
残存歯数 20本 13本 9.8本
国名 残存歯数
スウェーデン 20本
米国 13本
日本 9.8本

セレックを予防歯科でもすすめる理由

むし歯菌に侵された歯質を削り、時間をかけて根管治療を行っても、金属製の詰め物・被せ物(補綴物)では再治療になることも珍しくありません。これは、合金が歯垢や細菌を引き寄せやすい性質を持っているのがひとつの原因です。

また、金属製の詰め物や被せ物は、歯質と緊密に接着されているわけではないので、微細な隙間などが存在しています。そうした部分にむし歯菌が侵入すると、再感染を引き起こし、再治療の対象となってしまうのです。残された歯質が少なければ、抜歯となることも珍しくありません。そこで当院では、セラミックを用いたセレック治療をおすすめしております。

セレック治療によって作製された詰め物や被せ物の精度は、非常に高いです。歯質とぴったり適合するだけでなく、特別な接着剤で化学的に結合させるため、隙間が生じることもなくなります。その結果、細菌の侵入が起こらず、再感染も予防することが可能となります。さらに、金属のように歯垢や細菌を引き寄せる性質がないため、歯垢や細菌等の沈着も抑制できます。

むし歯の再発が起きる原因

銀歯の場合

銀歯は、歯質と化学的に結合しない材料です。歯に装着する際には、歯科用セメントによって合着するため、歯質との結合は緊密ではありません。しかも、セメントは経年的に劣化し、溶けだしていくため、細菌による再感染が起こりやすいといえます。

レジンの場合

レジンは、光で固まるプラスティック材料です。むし歯を削除した部分に流し込み、光照射で硬化させます。ただ、レジンは硬化の過程で、3~5%収縮するため、どうしても歯質とレジンとの間に隙間が生じてしまうのです。そこから二次感染が引き起こされます。

セラミックがむし歯の再発を防止できる理由

セレック治療に用いるセラミックブロックは、歯質への適合性が良く、接着性も非常に高い材料です。
また、確立されたセレックシステムを活用することで、詰め物や被せ物の作製を迅速に行うことができます。これは、むし歯治療によって露出した新鮮な歯質が汚染されるのを防ぐ効果が期待できます。さらに、セラミックブロックは規格化された高品質な材料であるため、安定した強度が保証されております。

セレックによるメタルフリー治療

歯科治療の合金には、いろいろな金属が加えられており、金属アレルギーを発症する患者さまも珍しくありません。当院では、そんな患者さまに対して、金属をセラミックに替えるメタルフリー治療をご提案しております。セレックによるメタルフリー治療であれば、低価格でセラミックに置換することができますし、同時に、むし歯の再発のリスクも低減することが可能です。

アレルギーの原因となりやすい金属

金銀パラジウム合金

保険診療で最も頻繁に使われている歯科用合金です。金属製の詰め物や被せ物(補綴物)は、基本的に金銀パラジウムによって製作されます。東京医科歯科大学の調査データにより、上から5番目に入るほどアレルギー発症のリスクが高い素材として知られています。

ニッケルクロム合金

金銀パラジウム合金と比較すると、金属アレルギーを発症するリスクが高い合金材料です。そのため、使用する機会は減ってきています。

アマルガム

アレルゲンとなりやすい金属材料で、今現在は使われておりません。ただし、昔入れたアマルガムが残っている場合がありますので、微量ではありますが、水銀や鉛が使われておりますので、セラミック等安全性の高い材料に入れ替えるのがお勧めです。

銀合金

銀合金は唾液によって溶けやすく、金属アレルギーや歯肉の変色の原因となりやすい材料です。

主な金属アレルギーの症状

  • 湿疹が出やすい
  • 強いかゆみを感じることが多い
  • じんましんが出やすい
  • 肩がこりやすい
  • めまいが起こりやすい
  • 全身がだるい

金属アレルギーは、何かの拍子に突然現れることもあります。ですから、今現在、金属アレルギーの症状が認められない人でも、のちのち発症することもありますので、早めの処置が推奨されます。アレルギーというのは、一度発症すると原因物質を取り除かない限り、症状を改善することは困難となりますのでご注意ください。

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